7/13 お部屋探しのハリウッドストーリー


私の大切なブレーンであるプロパティマネージャーからの調査結果をお知らせいたします。

彼らは入居者と賃貸契約を結ぶ際に、「良いお部屋が見つかってよかったですね! 差し支えなければ、

どうしてこのお部屋を探し当てたか教えていただけますか?」と尋ねます。

すると、ほとんどの入居者が下記のルートをたどっていることがわかりました。

 

京都市を例にしていますが、どの街においても入居者がお部屋探しをするときは、同じストーリーをたどると考えて結構です。

1.ネット検索で最寄り駅「烏丸御池」を指定

  → さすがS席。予算が遠く及ばない

 

  2.南北にのびた地下鉄烏丸線(緑のライン)の5つの駅を

    検索するが、S席ほどでないにしても、家賃は予算を   

    かに超えている

 

  3.地下鉄烏丸線をあきらめて阪急電車(ブルーの路線) 

    特急のとまる西院駅(地図上で左端)を検索。

    まだ、予算オーバー

 

  4.上記はすべて2LDKで検索していました。予算内で探

    すには1LDKで我慢するか、駅からかなり遠くまで歩

    くか・・・ハイツに格下げするか・・・

 

  5.写真がきれいだと思ってハイツの現地に案内されると

    廊下を歩く人の足音や、お隣の部屋のテレビの音が聞

    こえてきてげんなり・・・ 理想と現実にはやはりギ

    ャップが・・・

 

  6.2人で住まうにはやはり2LDKは外せない。2LDK

    らワークスペースも作れるし、子供が生まれると荷物

  も増えるので・・・この時点で、築年数や専有面積の絞りこみを外している。でないと、検索結果が出てこなくなる。

7.ネット検索を始めた時は、無数にあると思っていたお部屋だが、絞り込んで現地見学すると、どれもこれも同じようなもので、満足のいくものはない。現実を思い知る。

 

8.途方に暮れたころ、プロパティマネージャーが紹介するのが、私が設計した2LDK

  専有面積は小さいが、現地へ行ってみると意外と広い。使い勝手も良い!

  なぜこんな良いマンションが検索結果に出なかったのか?

  運命の出会い! 「このお部屋は私を待っていてくれたの?」

9.検索結果に登場しないのは、常にほぼ満室状態だからです。実際に稼働率は9697%を誇ります。

  なので、「空き予定がでた時点で教えてください」と、予約している方もいらっしゃいます。

 

でも、初めから良いお部屋を紹介すると、それが当たり前だと思ってしまって、なかなか契約には至りません。

入居者がさんざんお部屋探しをして、十分に相場観をつかんだ後に切り札を出す

すぐに決まります。

   そのとき、入居者は「やっとたどりついた!」とご納得されます。