私の大切なブレーンであるプロパティマネージャーからの調査結果をお知らせいたします。
彼らは入居者と賃貸契約を結ぶ際に、「良いお部屋が見つかってよかったですね! 差し支えなければ、
どうしてこのお部屋を探し当てたか教えていただけますか?」と尋ねます。
すると、ほとんどの入居者が下記のルートをたどっていることがわかりました。
京都市を例にしていますが、どの街においても入居者がお部屋探しをするときは、同じストーリーをたどると考えて結構です。
1.ネット検索で最寄り駅「烏丸御池」を指定
→ さすがS席。予算が遠く及ばない
2.南北にのびた地下鉄烏丸線(緑のライン)の5つの駅を
検索するが、S席ほどでないにしても、家賃は予算を
かに超えている
3.地下鉄烏丸線をあきらめて阪急電車(ブルーの路線)
特急のとまる西院駅(地図上で左端)を検索。
まだ、予算オーバー
4.上記はすべて2LDKで検索していました。予算内で探
すには1LDKで我慢するか、駅からかなり遠くまで歩
くか・・・ハイツに格下げするか・・・
5.写真がきれいだと思ってハイツの現地に案内されると
廊下を歩く人の足音や、お隣の部屋のテレビの音が聞
こえてきてげんなり・・・ 理想と現実にはやはりギ
ャップが・・・
6.2人で住まうにはやはり2LDKは外せない。2LDKな
らワークスペースも作れるし、子供が生まれると荷物
も増えるので・・・この時点で、築年数や専有面積の絞りこみを外している。でないと、検索結果が出てこなくなる。
7.ネット検索を始めた時は、無数にあると思っていたお部屋だが、絞り込んで現地見学すると、どれもこれも同じようなもので、満足のいくものはない。現実を思い知る。
8.途方に暮れたころ、プロパティマネージャーが紹介するのが、私が設計した2LDK。
専有面積は小さいが、現地へ行ってみると意外と広い。使い勝手も良い!
なぜこんな良いマンションが検索結果に出なかったのか?
運命の出会い! 「このお部屋は私を待っていてくれたの?」
9.検索結果に登場しないのは、常にほぼ満室状態だからです。実際に稼働率は96~97%を誇ります。
なので、「空き予定がでた時点で教えてください」と、予約している方もいらっしゃいます。
でも、初めから良いお部屋を紹介すると、それが当たり前だと思ってしまって、なかなか契約には至りません。
入居者がさんざんお部屋探しをして、十分に相場観をつかんだ後に切り札を出すと
すぐに決まります。
そのとき、入居者は「やっとたどりついた!」とご納得されます。
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