これは、エクセルギー理論の権威、宿谷昌則教授の著書からお借りしてきたグラフです。
エクセルギーは聞きなれない言葉ですが、要するに値打ちのあるエネルギーだと言い換えて良いと思います。
エクセルギー消費が少ないということは体が楽だということを示しています。
グラフの条件は真冬です。
気温が0℃、湿度が40%のとき、周壁(床・壁・天井)の平均温度と室内空気温度の組み合わせによって、
エクセルギー消費がどうなるかを示しています。
まず青い線をご覧ください。これは従来の家で、断熱がロクにできていない状態です。
周壁(床・壁・天井)は外気で冷やされて15℃程度まで下がっています。
この状態では、ガンガン暖房して空気の温度を28℃くらいまで上げないと暖かくなりません。
グラフ内の右肩下がりの黒い太線は、「代謝熱量=放熱量」のラインです。
青いラインの交点は太線と一致していますから一応、暑くも寒くもないことになっていますが、
足元はジーンと冷たいし、頭はボ~っとして、決して心地よいとは言えません。
これをエクセルギー消費量で示すと3.3W/㎡となります。
この数字が大きいか小さいかは一旦おいて、紫の線をご覧ください。
紫の線は、十分に断熱された高性能な家です。(外断熱でも内断熱でも可能)
周壁(床・壁・天井)も21.5℃、室内の気温も21.5℃。私の体験上これで充分暖かいです。
数字だけみると寒そうですが、ホント、暖かいです。
というか、外断熱の家にずっと住んでいると、「暑い」とか「寒い」とかいうことを気にする機会がなくて忘れていてしまう、というのが私の実感です。偉そうに聞こえたらすみません。
でも本当なんです。 このときのエクセルギー消費は2.7W/㎡です。
従来の家に住んでいるとエクセルギー消費は3.3W、高性能な外断熱の家に住むと2.7W。
つまり、20%も体が楽になるというわけです。
ただ暖かいという感じではなく、なにかに包まれた安心感というか、ホッとするというか、ま~ったりするというか、
要するに癒し効果があるのです。かといって眠くなるようなことはありません。
20%も体が楽になれば、よく働き、よく遊ぶことができます。
もちろん、健康寿命も延びるはずです。
一度、外断熱の家に住んだらやめられませんよ!
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