カラッと晴れた夏の日、けっこう気温が高いのに木陰にいると涼しく感じることがありますね。
それはなぜでしょうか。
葉っぱから水分が蒸発して気化熱を奪ってくれるからです。
もし、晴れた夏の日に蒸散できなければ、葉っぱの温度はすぐに高温になって枯れてしまいます。
なので、木々の葉は思いのほか大量の水を蒸発させます。
とはいえ、湿度が高く、蒸し暑い日は木陰効果は期待できません。
湿度が高いと木々の葉はもちろんですが、人間の皮膚からの蒸散もしにくくなり、閉塞感に包まれてしまいます。
ですから夏にカラッと爽やかにすごすには、湿度を低めにする必要があります。
ところが、ものの本には「人間は湿度に鈍感である」と書かれていますし、エコハウスの権威である前真之教授も
「除湿による快適性の向上は限られているし、そのわりに電気を食うからあまりお勧めしない」と発言されています。
でも私の体感では、それは大いに間違っています。
これは2011年8月11日 台風のあとの穏やかな朝です。
絶対17.0g/㎥・気温27.1℃・相対湿度66%。
9日は気圧も988(hPa)と低く憂鬱でしたが、本日は1006(hPa)に持ち直して「優しい暖かさでホッとする」とハワイを思い出しておりました。
事務所へ入ってガッカリ。昨夜の湿気がこもっていたのか絶対湿度18.6g/㎥・気温25.8℃・相対湿度77%。
閉塞感と不快でむかつくほどでした。
やはり日本の夏を気持ちよく過ごすには、除湿が肝です。
除湿するには大きなエネルギーが必要で、かたや気温を下げるのは小さなエネルギーで済むのは前真之教授の仰るとおりです。
だからといって、除湿を諦めるわけにはいきません。
エコで心地よく過ごすためのコツは、隙間をなくすことです。
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