家づくりは一生一代の大事業です。
しかし練習する機会はなく、ぶっつけ本番なのが現状です。
これでは高い買い物をさせられるのは明白です。
私は自宅を3回建て、200軒以上のお客様の家を設計監理してきました。その現場で知り得た建築業界の裏事情と、賢い対処法をあなたに伝授したいと思います。
「はじめての家づくりで成功してもらいたい!」
これが私の切なる願いです。
身を挺して、あなたにブログを捧げます。
2022.02.25
家づくり成功の道先案内人 一級建築士 安田昌弘
はじめに
初めての家づくりは、宇宙旅行のようなものです。
初めて家を建てるときは、見るもの聞くこと、すべて知らないことばかりです。
また、建築費は日常生活では触れたことのないような、天文学的な数字になります。
つまり家は人生最大の買い物と言っていいでしょう。
だから失敗は許されないはずなのに、成功するための練習をする機会がないという、珍しい商品でもあります。
もちろん、練習で家を建てるなどということはできないわけですが、何らかの方法で事前に知識を入れておかないと、
取り返しのつかないことになりかねません。
それに建築業界は、「謎の業界」といってもいいでしょう。
あなたがコツコツと働いたお金を、ごっそり巻き上げようとする人がウヨウヨはと徘徊しているのでうから、油断はなりません。あなたが「親切な人」と思ったのに、実はサギ師のような建築ブローカーだったなどということが、日常茶飯事に起こっています。
申し遅れましたが、私は一級建築士の安田昌弘と申します。私は小学生のころから建築にとても興味があり、迷わず建築の道に進みました。設計事務所で修業をし、工務店で工事の実践をしたのち独立し、数多くの建築物を設計してきました。その中で、イヤというほど見せつけられたのが、建築業界の「野蛮さ」であり、同時に建て主の「無防備」です。
スーパーマーケットで買い物するときには、10円でも鋭い反応を示す人が、いったん家づくりになるとコツコツと貯めた大切なお金を、いとも簡単に100万円単位でむしり取られてしまう。
しかもそのお金は、ブローカーの高級車購入大やの飲み代になるだけで、家づくりの要である、建築材料や職人さんには使われないのが現実です。
私は「真の建築家」には、単に建築技術やデザイン力だけでなく、建て主の意思を守ることこそが必要だと思っています。
私はブログ内で、「建築家」と「設計事務所」を使い分けています。
真の建築家とは、「誰にはばかることもなく正しいことを言い、実行できる人」と定義づけました。
逆に「不動産屋や工務店に気を使っている人」たちを、「設計事務所」と表記しました。
もちろん私は、「真の建築家」と自負しています。
「真の建築家」であろうとするのは、今の日本ではとても難しいことです。相応の覚悟が必要です。
生半可なことでは、私はこの業界で生きていけなくなります。
だから私は1998年から5年間の準備期間を置きました。そうです、どんなに厳しい風にも耐えうる強靭な態勢をとるためです。
ところで、あなたは海外旅行を計画するとき、まず何をしますか?(2004年当時)
旅行代理店などに行ってパンフレットを集めますよね。次にすることは何でしょう?
書店へ行ってブルーガイドや地球の歩き方など、旅行のガイドブックを買いませんか?
それは旅行にかける時間とお金を、最大限有効に使おうと思うからです。
たかだか(失礼)10万円くらいの海外旅行に、それだけ真剣な準備をするわけです。
ところが、どういうわけか家づくりになると、脇があまくなってしまうのです。
住宅展示場やキッチンなどのショールームで夢のような空間を見せられ、ハイな気持ちになって金銭感覚も麻痺してしまい、まるで恋にのぼせた男女が冷静さを失って婚姻届けにサインするように、契約書に調印してしまう。
その結果、思い通りの家ができないばかりか、建築費を2割も3割も高く払わされる羽目に陥るのです。
それはあたかも、ライオンがカモシカを捉えて、生きたままむムシャムシャと食っているという、目を覆いたくなるような光景です。だから人は、「家は3回建てて初めて成功する」なんて、自分を慰めて納得させるしかなくなるのです。
そんなバカなことはもう、やめましょう!
「では、家づくり成功のガイドブックはあるのか?」と聞かれると、これがあるようでないのです。
書店の家づくりコーナーにはたくさんの本が並んでいますが、専門的すぎたり、逆に広く浅く書かれていて結論の無い本だったりして、実践に役立つ本はそれほど多くありません。
そこで私は、「知っててよかった! 知らなかったら500万円損するところだった」というようなノウハウを集めて「初めての家づくりガイドブック」を書こうと思ったのです。
このブログと出会ったあなたが、初めての家づくりに成功して幸せになられることを、心からお祈りします。
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