世の中、いろいろ怖いものがありますが、建築業界では紹介ほど怖いものはないと建築士の私は思います。
なぜなら不動産業界や建築業界では、あなたが耳を疑うほど巨額な紹介料が横行するのが常だからです。
不動産屋さんに土地を仲介してもらうと、土地代金の3%を仲介料として支払わねばなりません。
たとえば1億円の土地なら300万円の仲介料が発生します。これは法的にも認められているので別に悪いことではありませんが、
あえて悪い言い方をすれば「口をきいただけで300万円もの大金が手に入る」わけです。
300万円。
それは中小企業で働く人が1年間パワハラやモラハラに耐えてやっと手に入れるお金です。それを一瞬で・・・
でもしかたない。
なぜなら土地を購入する人は、最初から仲介料3%が必要なことを知っているからです。
ところであなたは、銀行から建築会社を紹介してもらうと、建築費の3%を取られること、
ご存知でしたか?
エッ・・・!?
知りませんでしたか?
では、吉澤相続事務所のHPをご覧ください。ワクチン③です。
https://yoshizawafp.co.jp/2017/04/9559/
銀行から建築会社を紹介してもらったら、建築会社から銀行へ建築費の3%を紹介料として支払ったという記事です。
仮に建築費が1億円なら紹介料は300万円ですね。
その300万円を誰が負担するのか?
いうまでもなく、アナタです。
要するに建築費に上乗せされているのです。
これはずいぶん前の記事ですから、表面的にはすでに是正されているはずですが、
名前や形を変えて今も存在していることは間違いありません。
紹介料が発生するのは、なにも銀行に限ったことではありません。
あなたはマンション経営を考え始めたとき、まずどこの門をたたきますか?
相続税対策が主目的なら税理士さんに相談するでしょう。
これから土地を求めるなら、不動産屋さんでしょう。
「まずは勉強から」と考えた人は賃貸経営セミナーでしょう。
融資がネックだと思った場合は、銀行でしょう。
だいたいこの4つに集約されますが、すべて紹介料的なものが発生していると思ってください。
私は言いたい! 「本業で食えっ!」
税理はクライアントのために節税の知恵を絞れ!
不動産屋は土地の仲介料だけで生きろ!
建築会社は、良い建物をしっかり造ることに徹せよ!
銀行は利息で食えっ!
そうか・・・日本では金利が安くなりすぎたので、本業で食えないのか・・・
でも、知らないうちにコッソリお金をせしめるのはやめろ!と私は思うのです。
要するに、「紹介してもらったら、巨額な紹介料を取られますよ」という話でした。
もし紹介の話がでたら、きっぱり言ってください。
「本業をしっかりやりましょう!」
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