天井と梁型は、防振ゴムとプラスターボードで隔離された構造体です。
その内側にスタジオの木造フレームを組み立てていきます。
いわば、ビルの中に一軒家を建てるようなものです。
しかも、クリアランスは20㎜しかなく、許容施工誤差は5㎜までです。
もちろん、レッカー車は使えない。
こんな非常識な設計を気持ちよく実現してくれたのは、リビング・アイさん(群馬県桐生市)です。頭が下がりました。
ちなみに、リビング・アイさんのコンセプトは「できない」を「できるにする」です。
限られた階高の中に、構造体である鉄骨の梁とスタジオ木製フレームが見事に組み合わされています。
しかも、両者は絶対に触れあってはいけない!
しかも木造フレームの組み立ては、フレームの内側からしかできない。柱に梁をどうやって取り付けるのか・・・
よほどしっかり取り付けておかないと、エレキベースやバスドラムの低域振動でフレームから異音を発生してしまう・・・
ビルの構造体とスタジオの木製フレームがみごとに組み立てられました。
サイレンサー換気ダクトも、設計通り納められました。
心の中で拍手!!
リビングアイさん、ありがとう。
あっ、忘れてた。 芸術的な施工が成功したのは、綿密な施工図と施工計画を作成してくださった、生和コーポレーション商業建築部の森下所長の存在があってのことです。
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