MUSIK北参道の設計をするにあたって、当地に建っているゲートウェイスタジオ代々木にて、音・振動の伝達分析を行いました。
下図のAとBは待合ホール。Cはスタジオ内。スネアドラム・シンバル・バスドラムは絵の通り。
1~4は試聴位置。
赤い波線は振動が建築構造体を伝わっていく様子。
【 実験①の分析 】
・スネアドラムとシンバル(高域帯)は建築構造体(固いもの)に伝わりやすい。
・ちなみにゲートウェイスタジオ代々木は鉄筋コンクリート造だが、質量則など関係ない。
・いったん、建築構造体に伝播してしまったら最後、どこまで行っても減衰しない。
【 実験②の分析 】
・スネアドラムとシンバル(高域帯)の振動を建築構造体に伝えないため、防振ゴム+プラスターボード12.5㎜二重で遮蔽
・バスドラム(低域帯)とキック衝撃を建築構造体に伝えない為、浮床はゲートウェイスタジオ代々木と同等に施工
・耐震性と遮音性の両立のためマトリョーシカ構造を採用
【実験③-1分析】
・いったん建築構造体に振動が伝わると、減衰しないことの再確認
・スネアドラムとシンバルは派手な音だが、エネルギーは小さい
【実験③-2分析】
・バスドラムが階下へ響くのはキックによる振動であり、ドラムヘッドからの音圧ではない。
・よって、浮床構造をしっかりすればこと足りる。
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